床柱に向かい合う。

只今仙台市内で茶室を造作中。本来ならば数寄屋造りですが、本業である住宅づくりのノウハウも活かしつつ、建物の強度も考慮したつくりにしています。「今」のものと「伝統」をどう融合するかが難しいポイントです。

 

数寄屋は、本来、周りにあるもの(木や竹や土)を活かして作り上げるもの。ところが現在ではそれらを調達する時代になってしまいました。必然的に調達する費用もかかってしまいます。

 

しかし、その調達する範囲も格段と広がっているわけで、今この時代に茶室をたてることに、何をどのように提供するか、というセレクトする楽しみは尽きることがありません。

 

 

事務所に入荷した2本の柱、左は赤松の丸太、床柱になります。右の曲木は香節(こぶし)です。中柱というところに使います。

 

長さはそれぞれ3m、その内の1.8mしかつかいません。つまりどの部分を使うかで出来上がり(=景色)が変わります。今日は施主さんに見て頂き、どの部分を使うか、あるいは曲木はどこを正面に見せるか、を立ち合い確認しました。忙しい現代の生き方の中で、とても贅沢な時間です。

 

 

この2本の柱を含め、来週は仕上げ材の造作に向き合います。後戻りできない一発勝負。心穏やかに進めたいと思います。

 

20191213