日本はピクトグラム途上国

先日、数字がかかれたコンビニエンスストアで、プチトラブルに遭遇。

 

店内はお昼時。それなりに混んでおり、レジには列がつくられていました。

 

コンビニのレジ待ちも店内の大きさやレイアウトにより、方法はまちまちですが、列による損得を無くすために、いわゆるフォーク型の、一列で並び、空いた順に各レジで精算、というスタイルも多くなりました。

 

そしてそのことを示すように、床にマークが描かれていることもあり、店の会計スタイルが分かりやすく助かります。

 

しかし当のコンビニの床には、フォークの柄の部分のマークはあっても、何故だか先のマークがないのです。そのことにより、並列と思っていた客と、フォークの柄で並んでいる客とで少しもめる様子があり、双方お気の毒にと思うと同時に「説明不足な店だな」という感を持ってしまいました。

 

 

東京オリンピックが近くなり、また韓国、中国、台湾からの観光客も増えていることから、国内でも英語だけではなく、中国語、ハングル語が表記されるサインが増えました。しかし、その言葉を母国語としていない観光客に対しては、まだまだ丁寧なサインだとは言えません。

 

そもそも日本は同じ言語、同じ民族で成り立っていた島国だからこそ、言わんとしていることが分かりあえる高度な文化が発達しました。しかしこれからは、労働力も含め多くの外国人に頼らざるを得ない(必然的に国際化になっていく)世の中です。

 

日本人でも多様化が進む中で、言葉に代わるものが絵文字(ピクトグラム)です。絵文字はスマホを使った翻訳機よりも早くストレスなく理解することができます。

 

ピクトグラムは、識字率が低い国や、他民族国家や、あるいはもともと母国語が世界基準ではない国の方が発達します。

 

 

北欧フィンランドは、フィンランド語とスウェーデン語が両方とも母国語ですが、世界的には各語が理解できる人が少ないことから、幼少期から英語の学習が組まれています。

 

しかし、この3つの言葉以外の外国人が街を巡る際、理解できるようにと、ピクトグラムで作られたサインが街の中に多く見ることができます。

 

 

 

ヘルシンキ国際空港に降り立って、中心部に向かう際利用する鉄道。

通路を歩いていると、この大きなサインが目に入ります。上には「Railway Station→」と書かれていますが、仮にそのサインを見落とす人がいたとしても、この大きなサインは見落とすことはありません。

 

ここを右に入ると、長いエスカレーターがあり、ホームに直結されています。

 

 

また違うサイン。これは港からスオメンリンナ島という乗船15分くらいのシティボード乗り場。上から、

 

「船の往復料金は、大人5ユーロ、7-17歳まで2.5ユーロ、0-6歳まで無料、ベビーカーを連れた大人は無料、そしてペットも無料」

 

と描かれています。(・・・はずです)

 

 

どちらも、まったく無駄のない、分かりやすいピクトグラムです。そもそも言葉が通じない、文字が読めない、異文化で育った人に、どうやって伝えるか、という視点に立たないと適格なピクトグラムが作れません。

 

日本語の下に複数の言語を並べた看板を作ったから国際化、ではありません。誰もが分かりやすく、判断するのにストレスが感じない社会になるきっかけが、東京オリンピックであってもらいたいものです。

 

2020年2月27日