長崎・東山手の洋館めぐり

長崎市、東山手地区にあるオランダ坂。観光客にとっても有名な坂ですが、付近に住居や大学があり、生活道路でもあります。石畳が風情を醸し出しています。

 

ここは外国人居留地でもあり、古い洋館が今でも残っています。

 

 

この13番館は無料で公開されており、中にはカフェもあるとのこと、少し寄ってみることに。ポストのついた門扉も印象的です。

 

 

ターコイズブルーの外観。鎧戸がついているものの、屋根は瓦となっており、和洋折衷の建物です。

 

 

入り口横には、つる性植物を剪定し、大きなハートの形をつくっていました。つい写真とりたくなる場所です。

 

 

古い印象はあるものの、使われている建物はどこか生き生きしています。

 

 

建物の裏をちょっと拝見。木の下見張りの外壁、鎧戸をとめるためのつっかえ棒。特にデコレーションが強い建物ではありませんが、洋館らしいポイントを随所に見ることができます。

 

 

2階ベランダにある手すり、こちらも比較的シンプルなデザインですが、手作りで削りだしたのか、一本々々少し形状が違います。

 

 

2階へ上がる階段、靴の文化なので、階段の踏板が削れています。床のきしみ音も、木造である由来です。

 

 

2階内部の様子。やはり比較的シンプルで昨日まで住んでいたかのような家具が並んでいます。スタッフに伺ったところ、もともとこの建物はイギリス商人グラバーの下で働いていた人の貸家だったそうです。いわゆる迎賓館ではなく社宅。そんな理由もあり、贅沢な造りというよりは、シンプルで飽きのこない仕上げになっています。

 

しかし、築年数はなんと130年弱。戦争を経験した街にしては、よく持ちこたえました。

 

 

2階ベランダから長崎湾を望む。昔はもっと海が見えたのかな。今でも使いながらしっかりと維持されている貴重な建物に出会えました。

 

20200325

 

 

 

 

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