古いものを活かしたリノベーション

一度別のハウスメーカーにてプラン作成まで進まれたYさん。雑誌の相談コーナーをきっかけに出会いました。ご希望内容を伺った際に、新築ではなく、既存の建物を構造材のみ残し、まるで新築のように再度創り上げる「リノベーション」という工法をご提案しました。

 

Yさんは住まい方のご希望から、新興住宅街にはない、熟成されたエリアをお探しになられました。その結果、仙台市太白区ひより台にたどり着きました。

 

Yさんは新しいものだけではなく、歴史のあるものにも敬意を払う方でした。建物は35年を経過していましたが、適正に補強すればまだまだ使えるもの。リノベーションにより、また新しい歴史が刻まれました。

 

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基礎と構造材、屋根は既存のものを利用。一度構造の状態に解体し、新たに窓や断熱、外壁を入れ替えた外観です。古いものと新しいものとが融合した姿です。

 

ダイニングはカンディハウス製。旭川の家具らしい優しい表情です。

 

ダイニングの照明は、等間隔に並んだ丸いシンプルな照明

 

キッチンは木目のオーダーキッチン。シンクの中まで人造大理石で作りました。

 

キッチンに合わせて洗面も造作しました。鏡と造作棚のあるシンプルなもの

 

キッチンと壁を挟んで勝手口があり、小さな廊下には食品棚を造作。リビングダイニングからは見えない位置に配置しています。

 

ダイニングの前にある書斎コーナー

 

一階和室の様子、天井はヒノキ板

 

一階トイレ内にある造作手洗い、信楽焼の深紅のボウル、ヒノキの腰壁があります。

 

二階の様子。構造上抜けない柱は、あえて無理せず、そのままで仕上げました。

 

(2009年10月完成)

 

 

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