voice10 七ヶ浜の家リフォーム

2018年秋から冬にかけて行った「七ヶ浜の家リフォーム」

この度完成とお引き渡しの時期に、リフォームを行った経緯などをお伺いしました。

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オーナーであるYさんご夫婦は、2012年10月完成の 「緑色の外観と白い窓のある家」 Oさんの奥様のご実家(ご両親様)でした。ご近所ということもあり、当時の家づくりなどもよくご覧になられていたとのこと。これからさらにお住まいになられるにあたり、この度、特に水回りを中心にリフォームが行なわれました。

 

 

築27年の建物ですが、プランから細部にわたり、大変こだわりをもって建てられた家でした。遠いご親戚である建築家の針生承一さんによってデザインされた家は、今でも古さが感じられないモダンな雰囲気を醸し出しています。

 

 

しかし時間の経過による不便さ、またこれからの住まいを考え、気に入られている外観は極力残し、改善の要望のあった1階内部を中心としたリフォームをご提案させていただきました。

 

 

当時、針生さんにとっても個人住宅ということで、公共建物とはまた一味違った力の入れようがあったようです。設計は実に2年を費やされたそうですが、その意味でも、完成の折には、新築時の記事が2冊の雑誌に掲載され、Yさんは今でも大事にお持ちになられていました。その記事を基に、今回インタビューさせていただきました。

 

 

 

--この度は完成おめでとうございます。あらためて、当時この地(七ヶ浜)を選ばれた理由をお聞かせください。

 

[Yさんご主人] 私はもともと福島県相馬の生まれです。妻は仙台なのですが、いろいろ転勤して各地を回り、いよいよマイホームを建てようかと考えて、土地探しをしました。仙台市内では泉パークタウン、国見ケ丘、虹の丘など。その中で七ヶ浜は、土地の広さや気候風土でとても気に入りました。例えるなら相馬に似ていました。海があり夏は涼しく、冬は雪が降らない。プランをしていた時期は山形にいたこともあり、雪が少ないところに住みたいと思っていました。

 

△七ヶ浜では多くの場所から海を臨むことができる。

 

 

--七ヶ浜の中でこの場所をお選びになられたのは何故でしょうか。

 

[Yさんご主人] このエリアはもともと七ヶ浜町民に向けて土地が販売されました。それが一段落した際に、七ヶ浜に住む知人から、町外の人でも購入できる、という情報を頂き、検討することになりました。

 

[Yさん奥様] 南面には公園があり、道路とは高低差もある。背面は当時は松林、ご近所付き合いは両隣のみ。その意味でも、混み入った場所に感じなかったのも、この土地を選んだ理由です。

 

 

 

--当時の雑誌記事を読ませて頂きましたが、土地が決まった後、ハウスメーカーなどを回られたが決まらなかった、と

 

[Yさんご主人] いくつか見ましたが、造りが “きゃしゃ” な印象がありました。そこで、遠い親戚にあたる建築家の針生承一さんに依頼しました。最初にお会いした際は、親戚の方という印象が強かったですが、次から次へと大きな公共物件に携われている時期でしたし、すごい方に依頼したな、というのは設計が進むにあたってからの印象でした。余りにも斬新なデザインや予算オーバーなどで、設計だけで結局は2年もかかりました。施主が、これでいい、と言っても、設計をこのように変えさせてください、という問答の繰り返しでした。いまでは懐かしい思い出話ですが。

 

 

 

--また記事によると、玄関上にある外部渡り廊下(ブリッジ)は、お子様からの希望もあって最後まで残された案だと、

 

[Yさんご主人] 当初の予算からかなりオーバーしていましたし、ブリッジの金額も結構高かったこともあり、私はなくしてもいいかと思っていました。

 

[Yさん奥様] このブリッジは布団を干すのにちょうど良かったです。手すりが2本あることから、通り側ではなく家側にかければ、道路からは見えづらくなりましたし。

 

[Oさん奥様] 私は子供ながらに、このブリッジを残してもらいたい、と思っていました。また完成してからも、部屋から見えるブリッジには、ワクワクしていました。友人が遊びに来ても、必ずあのブリッジを渡りたい!となりました。今思えば、家の中の「あそび」の空間だったのでしょう。

 

△今回のリフォームにて、手すりや木部は、濃いグレーを基調として塗装

 

 

 

--今回のリフォームについての動機など、あらためてお聞かせください。

 

[Yさん奥様] 主人の仕事の関係で、現在東京に5年程住んでいますが、住み慣れた家はあるものの、離れてしまったことで、むしろ家のネガティブな印象しか持たなくなってしまいました。この先どうしようか、と考えていた折、タイミングよく多賀城の駅前にマンションが出来、見に行ったりもしました。見に行ったところ、利便性やセキュリティは良くなりますが、やはり空間が小さい。また駅前ということで、いろいろな人が周りにいる環境でもあることから、結局、マンションを購入するのはやめ、この家をリフォームすることに決めました。

 

[Yさんご主人] 3人の娘がここから巣立ち、それぞれの家庭を持っている。その家族か一同に集まる時があります。その際に、ここの居間に集まり酒を飲んだりしています。そういう場所がマンションには持ちにくいな、とも感じました。私とそれぞれの婿同士は、仕事上の話などを、フランクにできる良い機会なのかと思っています。これからもここで家族団らんの時間を開きたいと思っています。

 

 

△家族団らんとして重要な居間。木部は残し、ダイアトーマスによる塗り壁や照明・タタミ・建具などのリニューアル。以前より明るい印象となった。

 

 

 

--水回りのリフォームで特に奥様がこだわられたキッチンのお話をお聞かせください。

 

[Yさん奥様] 2つのレイアウトパターンを提示いただき、やはり今まで使っていたレイアウトを基本に作っていただきました。悩んだのは扉の色でした。最初は食器棚は残そうかとも思っておりましたが、食器棚が両面がら開くなど、気に入っていた機能面は残し、炊飯ジャー置きや配膳カウンターを作ったりと、あらたな要望を加えて、作り直すことにしました。食器棚は白い扉ですが、壁の色が反射し、見る場所によって様々な色に見えるのが不思議です。キッチンを保護していた養生がとれて全体像が見えた時、紺色と白の扉の色を見て、内心ホッとしました。

 

△キッチンのレイアウトは以前のものを基本としている。本体側は紺色の扉色に、扉の縁は差し色としてベージュ色にしている。

 

△食器棚は白色の扉色に、キッチンと同じく扉の縁はベージュ色。塗り壁の薄青色が扉に反射し、時間や外部の天気によって、若干色がついたような風合いとなる。

 

 

[Yさん奥様] またキッチンタイルはカタログでは決めかねて、横浜のショールームまで見に行きました。シンプルな白いタイルですが、表面の凸凹が手元照明に反射し、立体感が増しました。選んでからもいささか不安でしたが、完成した様子を見ると、このタイルを選んで良かったと思いました。

 

 

 

--家のリフォームに合わせて、新築当初からお使いだった椅子のリフォームもご依頼いただきました。

 

[Yさん奥様] カリモクの椅子とダイニングテーブルですが、思い出のある家具ですし、とても気に入っていることもあり、椅子のリフォームをお願いしました。まるで新品のようになり喜んでいます。

 

 

--ぜひこれからも永くお住まいください。この度は有難うございました。

 

 

 

(2018年12月23日 七ヶ浜の家にて)

 

 

■□■□■ その他、今回のリフォームでの完成事例

 

△サニタリーの様子。キッチンと同じくホルツさんにて造作

 

△サニタリーにあるPS電気暖房。タオルウォーマーにもなる。

 

△同じくスポット暖房として、主寝室にはバーのついたPS電気暖房

 

△Yさんセレクトによる建具の襖。市松模様が少しポップな印象を生み出している。

 

 

 

 

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