築22年が経過した、蔵王遠刈田の家。今回はご縁があり、外装リフォームとエントランスまでのアプローチづくりを行うことになりました。
この場所と建物の雰囲気を邪魔しないように、足し算のように【手を加える】のではなく、【同調しながら】リフォームを進めていく。Yさんとお話し、そんなスタンスでの仕事となりました。
外装は木を使っていますが、軒が深かったこともあり、思ったよりも傷んでいる様子がありません。当時塗った塗料を、専用リムーバで丁寧にはがし、洗浄後、自然系塗料で2回塗り。落ち着いたウォールナット色に仕上がりました。
またこの機会に、玄関とアプローチの照明を交換 ルイスポールセンのPHランプ。アルミの漆黒色と、こげ茶の木の壁は、蔵王の森という環境も相まって、まるで以前からあったような佇まいを見せてくれました。
リフォーム前は、直線的なアプローチでしたが、大屋根に見られる直線的な建物の形状から、あえてアプローチは曲線に変更。土留めと踏みブロックにより、「このアプローチの先に何があるのだろう」と考えたくなるような、柔らかい曲線で、住まいと森とをつないでいます。
住まいはまだまだ十分耐久性を感じます。リメイクの家歴が加わったことで、この蔵王の環境に、よりシンクロすることを願っています。
2016年12月より打ち合わせ
2017年4月~5月 施工
オーナーさん向けに発行するリーフレットの表紙において、このアプローチを紹介させて頂きました。
※1/Rのくらし 【あーる ぶんのいち の くらし】
住文舎が提案するライフスタイル 「くらしの中に、自由な曲線を」