外観は平屋、内部は二階建ての家

Kさんご家族は、ご夫婦と三人の女のお子様の5人家族、土地は仙台市若林区中倉の昔からある住宅街の一角。ここにはかつてアパートがあり、更地にて販売となった土地をお求めになられました。

 

プランのイメージは大きな平屋。Kさんのご希望として、三人のお子様達が巣立った後、どのように暮らすか、というビジョンがはっきりとお持ちでした。マンションでお住まいだったこともあり、ワンフロアで生活できることを第一に考え、プランが進んでいきました。

 

奥様含め、女性が四人ということで、洗面台はダブルシンクを採用。二階は天窓を中心とした勾配天井の部屋、ちょっとした小屋裏のようなイメージとなりました。周りに家が立ち並ぶ敷地ということもあり、どのように光を取り入れるか検討しながら家づくりが進んでいきました。

 

家づくりの経緯がわかるblogはこちらから

 

外壁は黒い板張りのようなサイディングに黒い窓。全体的に引き締まった印象があります。

 

 

奥様より参考として見せて頂いた写真をもとに造作したキッチン。白い框戸に濃いグレーの人造大理石天板、そして2.5㎝角の白い小さなタイル。またキッチンの床には、暖かさとガラスなどを落とした時の衝撃を考慮し、コルクを採用しました。

 

 

リビングダイニングの様子、屋根を支える骨組みが、化粧梁として天井に現れています。ライティングレールは梁に埋め込まれており、インテリアが変わっても、どの方向にも照明を落とすことが出来るようになっています。

 

キッチンとダイニングとは、一周まわることが出来ます。キッチンフードの横は丸いアーチ下がり壁があります。

 

2つの楕円ボウルが一体となった造作洗面台。1㎝角の青く細かいガラス状タイルが立ち上がりに

 

玄関の様子、広々としたシューズクロークもホールに配置。ガラスのないチーク材によるシンプルな木製断熱ドア

 

 

二階へと続く階段。正面のみ、健康塗り壁の色を青色に変更しました。他の白い壁に対する差し色のデザインと、手すり周辺の手垢が目立たないようにすることも考慮。一段目から三段目のみ、黒いアイアン手すりを取り付けています。

 

二階廊下から階段を望む。正面には明かり取りと通気にとっても重要な窓。写真向かって左手にダイニングに続く吹き抜けがあります。

 

二階は二部屋、あかりは天窓に期待しています。壁のスタートが約1.8m高なので、屋根裏部屋のような雰囲気があります。

 

一階トイレの様子、炭色の手洗いボウルは信楽焼

 

一階タタミルームの様子、押し入れにもルーバー付きのクローゼットドア。洋間の中のタタミルームのイメージと押し入れ内の通気確保を考慮しています。

 

(2014年7月完成)

MENU