[家づくりblog]仙台の街が見える家 上棟日和

本日はいよいよ上棟の日。プレカット業者さんとの調整の上、予定通り組みあがるか、毎回不思議な緊張感のある日です。在来軸組工法は、柱と梁とを組み合わせて建てる方法ですが、柱は立体、梁は水平を司るパーツです。それは、「力が目に見える工法」とも言えます。

 

やがて外部が囲われてこの姿も見えなくなりますが、衣をまとわない、あらゆる方向の力を受けとめる素の姿は美しい姿です。このような立体になり初めて気づくこともあります。そして沢山の職人さんが集まる日でもあり、それはまさに祭りそのものです。

 

梁と桁が組み終わると、各部材を金物で留めていきます。下から脚立で留めるよりは、このように上から留める方が早く、手際よくボルトを指していきます。

 

ボルトはトルクのかかる工具でしっかりと固定します。今日は晴天。SS30をバックに天空の作業のようです。

 

その下では、もう一つとても重要な作業をしています。ただ組んだだけではゆがみがあるので、通り毎に下げふりをつけ、屋直しという道具で垂直をチェックしていきます。調整が終わったところで仮筋交いという木材を斜めに打っていきます。本当の筋交いが入る段階で、この材料は外します。

 

ところで柱には、このような刻印がされています。プレカット業者さんのルールがありますが、平面には基準となる91㎝ピッチのグリッドが付いていて、東の北通りが(い)通りの(1番)通り。そこから西に向かい(ろ)(は)(に)・・・。南に向かい(2番)(3番)(4番)・・・という具合になっています。

 

写真の柱は上から、2450番の邸番号、1階の59本目の柱、(わ)通りの(6番)通りには乗っていないが(6番)通りに近い柱、ということが書かれています。そして文字を南側に向けると、ピタッとはまるようになっています。ここにしかない唯一無二の柱です。

 

柱は国産材の集成材が随分と主流になりました。関税により輸入丸太の金額が暴れる昨今、日本の山が今一度見直されてきた証です。

 

今日はクレーン業者(ワガツマ重機)さんにお世話になる日でもあります。材料を屋根部など見えない先まで送る技術は経験によるものです。

 

午前中遅くから、小屋部の骨組みが始まりました。材料には組み合わさる “通り番号” が全て書かれています。クレーンに指示しながら、一カ所一カ所組んでいきます。

 

屋根下地となる垂木(たるき)を組んでいます。垂木は指示した長さにカットされています。まさに竜骨のような姿です。

 

垂木が固定されると、構造材(梁・桁)と垂木を「あおり止め」という金物でつないでいきます。屋根先が風であおられて垂木が抜けないための金物です。この後に屋根下地の合板を留めて、建て方は終了となります。

 

(2018年4月10日)