koagariのある家、2019年(令和元年)5月10日 土台敷きが始まりました。ピーカンの初夏の模様。現地には土台のヒノキの香りが漂っています。
前日までに敷設した水道の様子。現在は保温材の架橋ポリエチレン管が主流です。向かって手前側から外部からの水道が入り、この場所で各ルート毎に分かれており、ヘッター方式と呼ばれています。テーピングで見えなくなりましたが、このジョイントが優れもの。ボンドなど使わず、カチッと音が鳴った状態でロックされます。そうなると二度と外すことが出来ません。
こちらは2階へ行くルート。給水と排水が立ち上がるところです。床が出来た段階で、2階へとつないでいきます。下の青く見える部分が、外周部スカート部分敷き込みの断熱材です。
さて、土台を敷く前に重要なものを挟みます。ビニール素材とゴム系スポンジが一体となった「土台気密レール」と呼ばれるものを、基礎と土台の間に敷きます。床下の断熱方法は大きく分けて、基礎断熱と床断熱というものがあるのですが、住文舎では基礎断熱を主流としています。その際、重要な部分がこれ。基礎空間まで室内という考え方ですので、基礎と土台とに隙間があってはいけません。その気密性をとる部分が黒いスポンジ状のもの。ビニールは、基礎からの湿気を土台に当てないためにあります。それらが一体となったものが、この気密レールです。土台を金物で締めることで、このスポンジがつぶれるようになっています。
土台と基礎とをつなぐのは、このような丸いワッシャーをつかいます。スクリューワッシャーという品で、裏側がフレキといって刃物のようになっています。これを回転することで、土台を掘りながら固定します。木がやせても金物が緩まない工夫です。
基礎からはアンカーボルトという金物が出ており、その部分をスクリューワッシャーで固定します。土台のジョイント部分には、その前後でワッシャーにより土台をしっかりと固定します。
土台を固定している様子。一本々々ゆがみなどをチェックし、通り(直線)を確認しながら、スクリューワッシャーを固定。今日一日で一階床の下地合板貼りまで完了です。明日は足場組み。週があけ月曜日にクレーンによる建て方です。天気もこの先大丈夫そうで、一安心です。
20190510