koagariのある家、今日はクレーンによる建て方の日です。家がいよいよ三次元(立体)になる記念日でもあります。只今2階床下地の金物留めの様子。
構造材には様々な金物で緊結しますが、この部分は、横の材料が地震や経年劣化で抜けないように、金物締めをしています。
特に金物が緩みやすい部分には、このようなウルトラナッターというナットでボルトを留めます。一旦締めたものが緩む、という原因は、木材の「やせ」によるものが大きいです。構造材は十分乾燥されていますが、このように組みあがり、上からの重量がかかると、木材が家を支える材料としてなじみます。さらにその地での空気により、さらに材料は「やせ」ます。
このウルトラナッターは、そのような状態になることを前提につくられている金物で、締める際、下側にあるツメが木材に噛むことで、材料がやせた場合、この金物本体も追随する(=緩まない)構造になっています。
1階から2階床を見た様子。柱の少ない家の中心部は、太い構造材で支えています。
2階床下地を上から見た様子。等間隔で組まれた井桁状の構造材は、リズム感があり心地よいです。大工さん達はこの上を難なく歩きます。
柱は全てこのような刻印がされています。2097番が邸番号、1階の6本目として1006番、い通り×9番通りに立てる柱、という意味です。そして、この刻印を南に向けると、ぴったり刺さるようになっています。2つと同じ番号のない柱です。
さて、午後になると2階屋根下地まで組みあがりました。2階小屋部分には合板を敷きます。これは家の構造用としてではなく、これから行う2階天井の断熱材下地と、屋根下地を組む際の安全を考えてのことです。足元が塞がれ合板の上を歩けることで、随分と作業効率があがります。
午後の休憩のあと、屋根下地づくりが始まりました。たくさんの材料が運ばれ、順序良く組みあがる様子は、柱と梁で家を支える木造軸組らしい景色です。
20190513