2019年4月に完成した「わたしサイズへのリノベーション」 玄関ドアを開けると、奥に緑の塗り壁が見える廊下の中央に、1/Rの下がり壁があります。こちらはNさんご家族の長女Aちゃん4さい(当時)によってアイデアが作られました。
リノベーション前のおなじ場所からの写真。2階へつながる階段はリフォームされていましたが、腰高の手すりがあることで、かえって玄関が狭く感じました。そこでリノベーションでは、この階段そのものがシンボルになるように。その考えから、下の6段はひな壇階段へ、そしてプライベートな空間へつながる「結界」の意味を含めて、下がり壁を設けることにしました。
最初に描いたスケッチがこちら。流石にこちらをつくるのは、難しそうですし、冒険になってしまいそうです。
こちらが(親の了解も得て)依頼いただいたスケッチ。この絵をもとに、グリッドを描き、ポイントを拾い、CADによりデータ化します。
山形市にある鮭川木工さんに治具を依頼し、CADデータを加工機へ入力。そしてデータの曲線のまま、治具が完成します。
梱包を開けたときの様子。毎回々々の経験ですが、開封する際は感動します。この治具は最終的には見えなくなってしまう部分ですが、この材料だけでも十分綺麗です。
この治具を大工さんが取り付け。この曲線どおりに石膏ボードもカットします。
この後、塗装業者さんにより、パテ下地を重ね、塗り壁(ダイアトーマス)により仕上げます。デザインして頂いたAちゃん、住文舎、治具をつくって頂いた鮭川木工さん、大工さん、塗装業者さん、全てにおいて見えないタッグを組んだ一品です。
※1/Rのくらし 【あーる ぶんのいち の くらし】
住文舎が提案するライフスタイル 「くらしの中に、自由な曲線を」