Y-Studioづくりもいよいよ後半になってきました。周辺の田んぼにも穂が実り始めました。稲穂が黄金色に輝くころ、スタジオも完成となります。
さて、今週は外部の漆喰塗りです。(有)クオリティーさんの職人さんが作業に入りました。しばらく天気も安定しそうで、絶好の塗りweekになりそうです。
こちらは天然スイス漆喰、カルクファサードです。今まではカルクウォールという既に練ってある品でしたが、少し改良が行われ、さらに粉体で納品されるようになりました。
漆喰材の硬化も速いので、使用する分量を水を加え練り準備していく、という工程です。
いままで外壁板のグレーだった外観にも別れを告げ、いよいよ白い壁が現れます。
まずは下塗り。専用のセメント下地を全面に塗ります。外壁のジョイント部分にはクラック防止のためファイバーメッシュを入れます。
角にはコーナービートという、角を守るためのプラスチックモールを下地材を塗り込む際に入れます。モール材に穴が開いているのは、下地材が食い込みしっかりと固定されるためです。
下地が乾くと、次はミネラル下地材という、接着剤のようなものをローラーで塗ります。仕上げ材の水分が下地に吸われて、乾燥ムラを軽減するための材料でもあります。
いよいよ仕上げ塗りのスタートです。まずは小さいところや目立ちにくい面からスタート。そして大きな面を塗り、最後に玄関廻り。そこで不足分の塗り材を追加、という流れです。
漆喰には骨材(石のようなもの)というものが入っています。これが入ることで、フラットな面だけでなく模様もつけることが出来るのですが、フラットをつくるには骨材が小さく、逆に厚みのある大きな模様ほど、大きな骨材が必要になります。
カルクファザードは骨材1㎜ですので、どちらかというとフラットの方が仕上がりやすいのですが、少しだけコテむらをつけるようなパターンにしました。
コテむらをつけるために、まずは金ゴテでフラットに塗り、その上からプラごてで均すと模様が生まれます。
南側正面の塗り作業に取り掛かりました。黒い木のモール材や屋根に養生し、塗っていきます。
Y-Studioの正面にも漆喰壁が現れました。シンメトリーなバランスに、木のモールや屋根がタテのライン。トップライト塔や手前サイドの張りタイルが横のラインと、イメージが実際に目の前に完成していく姿はワクワクします。
20200827