油絵が時をつなぐ家、お引き渡し後となりましたが、先日依頼しておりましたnokkaさんからダイニングセットが納品されました。
上の写真は、製作が終わりました、とのメールを頂いた際の写真。岩手・西和賀にある工房からの便りです。
オーナーであるSさんと住文舎とをつないで頂いた、この丸テーブル。共通の友人TさんがかつてSさんにプレゼントしたテーブルです。
しかし、オリジナルは椅子でつかうダイニングテーブルだったようで、座卓として使うよう脚をカットした状態でSさんにわたり、お使いになられていました。
この丸テーブルをリメイク。そしてそれにあう椅子を製作。ということで、家具工房、nokkaさんに相談しました。
4月の某日、仙台から岩手・西和賀までSさんとともにテーブルを搬送。仙台はすっかり春を超えたような気温でしたが、西和賀ではまだまだ残雪がある景色。雪解け水がダム湖にたまり、霧も相まって幻想的な風景が道中広がっていました。
工房の周りもこの通り。残雪は一日10㎝ずつ減っているとのことですが、草木が芽吹くにはあと少し、という景色でした。
この丸テーブルもしっかりと作られているものですので、天板を利用し、脚は新規造作。しっかりと作られた家具は何度もリメイクできます。そして不思議ではありますが、必ずリメイク出来る人にめぐり合います。
5月下旬に、nokka工藤さんによりお届け。椅子は2脚ずつ座面の高さが違います。テーブルの脚も角柱に。バランスを考えサイズと脚の向きを決めて頂きました。丸照明に丸テーブル。他の家具も入り、Sさんの空間の完成です。
2枚の油絵が時をつなぎ、この丸テーブルが人とをつなぐ。家づくりは一瞬ですが、そこに取り巻く「流れつづける時間」を楽しむことが出来ました。
20210612