2021年6月12日 仙台市青葉区荒巻での[大家族に乾杯!]の家づくり、建て方工事がスタートしました。
巷でニュースにもなっている木材不足(=ウッドショック)真っただ中。解決のめどが立ちませんが、プレカット業者さん含め、木材流通業界も、高くても日々集めては供給しているのが現実。高く仕入れ、高く買ってくれるところに出す、途中に入っている業界も、このような状況では決して設けられないのが、弊社でも経験した震災の後の市場と照らし合わせても似た状況であるはずです。
特に木造のフレームを司るプレカットは、1本たりとも材料が不足した場合、組むことができません。下から順序良く積み上げていきますので、後から1階の部材を入れる、ということが出来ないだけに、邸別の材料が全て準備され、カットスタート、という流れになります。
大家族に乾杯!の家の木材が全て揃ったのが、10日木曜日午前中、11日金曜日に納品順序の確認と修正、午後以降カットし、12日土曜日の朝いちばんには1便が到着しました。毎日行っていることとはいえ、このような状況下でも、プレカット業者さんのシステム化された流れで進める技量には頭が下がります。
今日から大工(邦友工務店)さんもスタート。基礎に墨を出し、土台が乗るところを正確に位置出しします。その後、土台気密レールという、ビニルシートとスポンジ状パッキンが一体となったものを敷き、土台を乗せます。
この材料が土台です。樹種はひのき材。柱が立つ場所、横材が入る場所、そしてどこに使うか印字されています。他には流用できない、全てオーダーメイドの1本々々です。
前回紹介した、基礎から突き出ているアンカーボルトと、土台とをスクリューワッシャーという座金金物で緊結します。これは閉め込むと木の表面を掘り、緩みなく締めることができます。
1階の床を支える「プラ束」という部材です。少しきゃしゃに見えるかもしれませんが、この1本で1tの静荷重が受けられます。
土台敷きの日はドリルを多くつかうため、木くずが発生します。掃除などを考えると、今日は暑かったものの佳き日でした。
床下に隠れてしまう水道管。お湯が赤です。湯水を外から各1本で取り出し、このヘッターという部分で各方面に分かれます。ポリエチレンに保温材がまかれた状態です。配管の接続は工具を使わず、差し込み「カチッ」と音がすると接続された状態になります。一度接続すると抜けません。施工での水漏れを防ぐ品です。
一回床下地(土台と大引き)が敷き終わりました。西日があたりヒノキが光っています。まるで木造の田んぼの風景、です。
20210613