そら景色が広がる家、基礎工事が終わり大工さんによる建て方が始まるまでのひとときは、設備業者(佐孝組)さんの独占の時間です。天気にもよりますが、3~4日程で内側と外側の配管を行います。
外から家の中に入り、そこから枝分かれして給水されます。この枝分かれの場は、床下点検口のそば。点検できやすい場所に設けます。
床下から2階への水回りは、このように室内に「パイプスペース」という設備専用の空間をつくり、立ち上げます。2階に水回りが多いと、配管の大きさや数が変わりますので、まずは設備業者さんが立ち上がりをつくり、それに合わせて大工さんが造作する、という順序です。
ちなみに大きな建物やマンションなどの階段付近には、このようなパイプスペースが設けられている場合が多く、扉には「PS」と表記されています。電気の配線スペースでは「EPS(エレクトリックパイプスペース)」となります。
グレーの配管は排水管です。途中なにやら盲腸のようなものがついていますが、これは通気口。内部の排水管は、浴室や洗濯機など、ある瞬間多くの水が通る場所があり、その付近では配管内の空気も動きます。排水管がごぼごぼいう原因が、この空気により影響していますが、それを軽減するために、周辺の空気を取り入れる器具が「通気口」です。
0210617