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[絵になる家/絵のある家] 今日は上棟の日
絵になる家/絵のある家 2025年1月16日 はれ
今日は建て方の日です。いわゆる家の形になる日 です。朝から午前中を中心にたくさんの材料も到着します。
クレーンを使用するのはこの日だけ。そのため、重い資材を含め、トラックがバッティングしないように30分単位で到着時間を決めて進めていきます。
このクレーンで、ピンポイントに資材を運び、大工さんにより組み上げていきます。入れる順番を間違えると、後戻りが出るので、早ければ良いわけではなく、経験と段取り力がすべての世界です。
柱は手で立て、空いたスペースに、梁や桁という横にかける重い材料の固まりを運び入れます。これを近い場所に手で振り分け、クレーンで上げる、という手順です。
ところで、大工さんは勘で材料を振り分けているのではなく、材料に印字された刻印を見ながら組んでいます。家の平面を91㎝毎にグリッドし、縦の通り、横の通りの交点に名前が付けられています。一般的には、北東の角から、北から南へ、1番通り、2番通り・・・。同じく東から西へ、い通り、ろ通り、は通り、となります。
この柱はいの1番通り、つまり北東角に入る柱となります。余談ですが、最近使われなくなりましたが、いの一番に、(→最初にやること)という言葉は、この大工用語が由来となっています。
柱の頭からへそのような加工がされていますが、ここに梁や桁という大きな木材に穴が開いていて、しっかりとはまるように加工されています。
屋根の形が見えてきました。ここからは足場が悪くなるのと、斜めの部分ですので、上がったり下がったりが多い作業なので、時間がかかります。この屋根を組む作業は、雨や雪ですと士気が下がる作業ですが、今日のような天気ですと、この高さの、初めての景色を見ることが出来るのが大工さんですので、贅沢な時間でもあります。
屋根を支える、垂木(たるき)という木材を組んでいます。今回の屋根材は瓦ですので、一般よりも太い(=背が高い)材料を使いました。
下から覗くとこのような感じです。シャープな切り妻屋根が見られるようになりました。
いよいよ建て方としての最後の作業。野地板という屋根下地板を取り付けています。今回の屋根は6寸勾配という6/10の角度の屋根ですので、ひざや足首に力がかかります。職人さんも滑らないようなグリップの良い靴を履いていました。
この後、瓦業者さんによる下葺きを行い、終了となります。