Owner’s Voice
オーナーの声
次の時間を見据えた平屋の暮らし
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仙台市の南光台にお住まいのSさんとは、2011年の夏に初めてお会いしました。最初は母屋のリフォームから、それ以降、機会ある度にお声かけ頂き、2016年に母屋に増築する形で、家の形としては、大きな節目を迎えました。
しかしながら、娘さんご家族が同居することでのリフォーム、そして今回は、この先の暮らしを考え、整理し、あらためて同じ敷地内に平屋を建てることになりました。
※2016年完成時の様子は、オーナーの声 vol.3「薔薇の中のガーデン教室」 をご覧ください。
【出会いのストーリー】
●2011年8月 初回顔合わせ
●2011年冬~2012年春 母屋リフォーム等
薪ストーブ設置、リビングダイニングリフォーム、
内部健康塗り壁、外壁塗り壁工事
隣建物解体・整地
●2012年9月 パーゴラ設置、ガーデン外階段設置
●2013年2月 ガーデン東側フェンス設置
●2014年2月 ユニットバス交換
●2016年6月 増築工事
●2020年4月 駐車場整備、2階洋室リフォーム、サニタリー造作

この度は、今から9年前に建てた増築部分を解体し、約25坪の平屋を建てられました。この9年間で起きた変化などからお聞かせください。

ご主人
2020年に娘家族と同居することをきっかけに、2階で、娘家族が暮らせるようにリフォームしました。最初は増築部分は、公文教室として活用していましたが、家族が増えたことで、私たちが使っていた2階寝室から、この増築部分に寝室を移しました。
このことで、生活空間としての母屋の1階と、それにつながる増築部分での寝室で、ほぼ平屋のプチ体験ができたことが大きな経験です。
また、今後のことを考え、自分で収められる範囲での庭の手入れを考えておこうか、と。

当初は、2世帯住宅を検討されておられました。

ご主人
もし2世帯住宅とするなら、今よりももう少し駅に近い場所も良いかと。そこで具体的にいくつか見て回りました。その際に、あらためて娘夫婦と話し合い、もしかすると仙台を離れる可能性もあることが分かり、それでは2世帯住宅ではない方向で考えよう、となりました。
母屋と庭とは2区画ありますが、増築した部分がちょうど境界を跨いでいて、将来、もし片方を手放すことがあった場合、そのことがネックになるかもしれない。そこで、もったいない気持ちがありましたが、9年前の増築部分は解体し、庭の部分に平屋を建てることになりました。

奥様
最初にご相談した際に、私からは、当時建てて頂いた教室部分に、全く不満があるわけではないですが・・・、と前置きしてお話しました。そのくらい気に入っていましたし、まだ使えるものですので、エコじゃなく、もったいない気持ちでいっぱいでした。
住文舎で打合せが始まってからも、本当に進めて良いのだろうか、と私の中では、少しもやもやした気持ちがありました。ちょうど打合せ時に、ブルーインパルスが飛んでいた日です。
この日に、一番建てたい主人の意見を受け取りつつ、気に入っていた増築部分を造ってくれた住文舎さんも、「是非建てましょう」と言っていただいたことで、すっきりとしたのを覚えています。

当初、2世帯住宅を検討されて、結果母屋の隣に平屋を建てられましたが、それまでの経緯をあらためてお伺いできますか。

奥様
実際に2世帯で暮らしてみたことが大きな経験です。それぞれの生活パターンが違う、しかしながら、近くにいると頼ることも出来る。娘夫婦や孫たちの様子を踏まえ、私たちから「庭に平屋を建てることは、どう思う?」と尋ねたところ、正直このアイデアはラッキーに思う、と言っていました。
それぞれの時間を尊重し、それぞれ必要な際に頼れる、このあたりの距離感が重要と感じました。

今回の平屋の家について、具体的にお伺いさせて頂きます。家の外観としてのこだわりは、まず屋根がありました。

奥様
9年前に建てた増築部分でも、当初瓦を希望していましたが、屋根の勾配上、必要寸法が取れない、とアドバイスいただき、母屋と同じく緑色の金属屋根になりました。そのこともあり、今回は、ぜひ瓦屋根を希望しました。

ご主人
壁の色は、もともと増築部分や母屋がクリーム色の塗り壁だったこともあり、これに近い色を考えていましたが、意外と近隣の家の壁に類似することが分かり、白色にしました。

内観については、解体した増築部分と、まったく同じ色や素材をお選びになりました。再利用できるものは極力解体時に外し、活用しました。
実は着工してから分かりましたが、前の建物からの時間をつなぎたい、と思われていたことに気づきました。

奥様
本当に前の建物が気に入っていたので、それが活用できて良かったです。また新しいものとの違和感もなく、安心しました。

Sさんのプランで、重要なポイントは、絵を掲げることを、最初から考えておられた点です。

ご主人
前から機会ある度に求めていた絵を、この家で掲げたいと思っていました。メインの絵は玄関入って正面に。またリビングを中心に掛けてみましたが、今後、掛け変えながら楽しみたいと思います

少し余談ですが、Sさんを拝見していると、一般の方が考える、その少し先をイメージされて過ごされている印象があります。今ご決断された結果に、いずれ時間が追いついていく。そのあたりの決断についてお聞かせください。

奥様
もともと主人は決断が早く、正しいと思ったことにはぶれない性格です。今回、あらためて再認識しました(笑)

ご主人
こだわる必要がないところまでこだわる人がいますが、いやじゃなければ進める、と、常日頃考えています。住文舎さんからご提案いただいた内容でも、気になれば意見を伝えましたし、いやじゃなければ、お任せにしました。

本日は有難うございました。
(2025年5月 一か月点検にて)
