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仙台発イチゴイチエのいえづくり

“2つの関係”  通り名と住所の関係

vol.4
日本では当たり前に使っているものが、海外では違和感のあることが少なからずあります。 その一つが家を土地にピン止めする「住所」です。

日本の多くの街では、〇〇市〇〇町〇〇丁目〇〇番 と、大きなゾーンから下に行くにつれて、場所が絞られていくのを見かけますが、欧米ではこの方法はスタンダードではありません。

上の地図はフィンランド・ヘルシンキの地図。観光案内所で配布されているものですが、地下鉄やトラムは利便性からわかりますが、通り名が結構詳しく掲載されているのが興味深いところです。

実は海外では、この通り名が重要な街が多く、逆に通り名がわからないと、宿にもたどり着けません。(大きなものは別として)

住所からすると、国、州、市、この下からはいきなり通り名で〇〇番、となるのですが、住民は自分たちが生活している範囲以外は、多分わかりません。(目的の近くにいっても、すれ違う人に聞いてもわからないことが多い・・・)

日本と違い、どの通りに面しているかが重要、詳しくは分かりませんが、日本は田畑のある農耕文化の国、自分のエリアと隣のエリアの間が、あぜ道や水路など、として開発されてきた名残なのかと考えます。

交差点の角に建つ建物には、自分の外壁を供出して、通り名のプレートが見られます。大きな通りには、日本と同じく、道路にポールが立てられ、通りの標識がありますが、小さな通りでは、このようなスタイル。これも日本には見られないポイントです。

そして目的の家の前に必ず見られる、家の番号(=住所) 〇〇通りの10番、がこの家を示しています。そして、もう一つ重要なのが、通りの片方で番号が連続していないこと。例えば通りの北側は奇数、南側は偶数、となっているので、その近辺にいくと、目的の家が、通りのどちら側にあるか、容易に想像できるようになっています。

「街区があり、その隙間が道」として開発された日本、一方、「道が先、そこに面するように街ができた」欧米の国、そんな違いだけで、住所にも差が表れているのが興味深いです。

2025.12.12

#くらしの成り立ち

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