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2つの関係 仙台発イチゴイチエのいえづくり

“2つの関係”  扉が “あり” “なし” の関係


vol.16
家の断熱性能が上がると、極論からすると、ワンルームの家の方が冷暖房の調整が楽なのも事実。しかし、そこに暮らすにあたり、音やにおい、プライベートや用途に応じて、間仕切りが必要となり、ドアや引き戸などの扉により、空間が区画されていきます。

扉はコンセントと似ていて、多くなればなるほど、ほとんど使わない箇所が生まれます。家の中で、特に収納に多い現象ですが、殆ど開けたことがない扉があるほど、中に何が入っているかわからず、というミステリーと共存する暮らしになりがちです。

部屋を区画する扉は、そのレイアウトする向きや並べ方で、きれいにも見えたり、個性が出せたりする演出アイテムでもありますが、例えば子供部屋に扉がいるかどうか、ということは、そのご家族の哲学、あるいはアイデンティティが現れる場所で、その考えをくみ取り具現化することが、注文住宅の醍醐味の一つでもあります。

ご紹介する写真は、2人の娘さん達の洋室へと続く入口。この手前は階段ホールですが、そこからは各室内の様子は見えません。シンボリックなアーチ壁と正面に見える照明。この左右に部屋が続きます。

それぞれが使えるクローゼット、その奥に屋根なりの勾配天井のある洋室。クローゼット2室、洋室2室 すべて扉がありませんが、壁や間取りを工夫し、見えないながらも気配が感じるプランとなっています。

学校教育においても個を重視する時代、加えて、スマホやタブレットにおいて、家の中でも個になりやすい環境。そのうえでプライベートな空間をどう作っていくのかは、永遠の課題なのかもしれません。

2026.01.09

#デザインディテール

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