blog

ブログ

2つの関係 仙台発イチゴイチエのいえづくり

“2つの関係”  市街化区域と市街化調整区域の関係


vol.17
田園地帯の向こうに広がる住宅地。あの住宅地がなぜ手前の田園地帯まで広がらないのだろう。なぜ「堺」ができるのだろう。一方で市街地にある林だった場所には、知らぬ前に開発されて、家が建っているのは何故だろう。

この業界にいて知っていることで、一般の方には不思議に思えることは多々あります。仙台市内でも、比較的住宅地に違い田園部にある、歴史ある小学校が子供の減少で、廃校になったケースもあり、不思議な現象に思えることかもしれません。

仙台市を例にとると、大きく分けて「都市計画区域内」と「都市計画区域外」とに分かれます。その都市計画区域内において「市街化区域」と「市街化調整区域」とに分かれます。

「市街化区域と市街化調整区域」 似たような名前の区域ですが、実はこの2つは全く方向性の違うことを示しています。
市街化区域とは、その土地が街になることを推し進める区域、一方、市街化調整区域とは、市街化を抑制する区域、農地や自然保全が目的で、それに関わる人が住むこと以外は、原則開発が出来ない、という厳しいルールのもと、保護されているエリアです。

市街化調整区域は、市街化区域内の土地のように、容易に売買できないので、仮に次の世代に継承されなかったり、親族が土地を離れ、その地に住まないとなると、耕作放棄地となる可能性もあります。

市街化調整区域は、農地でない限り、長い目で見ると自然へ帰る土地、とも言えますが、街が出来る前から農地であった地でもありますので、小学校などの歴史も長いのが現状です。

そのような学校が、市街化調整区域内の子供が少ないという理由で、近隣小学校と合併し、歴史ある小学校が廃校となる可能性があります。

日本の開発は、見方を変えると、農地とどう向き合うか、という課題の上に成り立っています。この国は農業国である、という基本的な考え方があり、作物や酪農など人の食に関わる土地を守るため、様々な施策やルールを作ってきました。

街中のすぐ横に広がる田園風景が、市街化区域のように住宅などが浸食していくことは望みませんが、少なくとも今の街が出来る前からあった小学校が継続していけるようなアイデアは必要な時代だと思います。
市街化区域に住む住民が、目の前の田園風景に癒されている、なぜその風景が維持管理されているか、くらいは、まず知っておく必要があると思っています。

2026.01.13

#都市計画とくらし

HOMEブログ “2つの関係”  市街化区域と市街化調整区域の関係
イベントのご予約