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“2つの関係” ダイニングとキッチンの関係


vol.21
日本の間取りが大きく変化した時期があります。日本の戦後の団地で採用された規格で、1951年度に発案された「51C」型というものがあります。時は日本の人口が増え、住まいが必要とする際に、その時代のニーズにあった住まいを、様々な地で規格型で建てる際に考えられたのが、51C型の間取りです。
それまでは台所と、茶の間としての和室。この茶の間は食卓でもあり、寝室でもあり、フレキシブルに使える間取りでした。
この51C型は、今の呼び方でいうと、2DKというプラン。D(ダイニング)K(キッチン)が一つの部屋で、そのほかに2つの部屋があるプランです。ここから食卓にはテーブルと椅子が主流になっていきます。正座して座卓で食べる習慣から、きれいにレイアウトされたシステムキッチン、その空間に椅子とテーブルのある、いわゆる洋風の暮らしが身近にやってきました。それに加えて、プライベートに使える2つの部屋が用意されている。当時造られた団地は、どれだけ魅力に映ったことでしょう。
この時代から、新たにL(リビング)が加わったものの。家の間取りを説明する際に、〇LDKという表現が、まるで家の大きさや豊かさを表すかのような指標に君臨しています。半世紀たっても、日本の家は、ある種の呪縛に取りつかれているようです。
注文住宅の場合は、〇LDKという呼び方にこだわらず、自分たちにとって何をする部屋(空間)が必要か、という視点からプランを考えるとワクワクしていきます。特にLDKを一つのものととらえず、ご家族含め、自分たちの時間軸をもとに、いつ、誰が使う空間か、ととらえると、大きさも漠然と捉えられると思います。
昨今は土地や建築費用も高騰していることから、少しでもコンパクトで使い勝手のよい間取りが求められています。かつての51C型が出来た頃のように、DKを一つの空間としてプランすることで、面積も抑えられる場合があります。
その際、注意する点は、キッチンの扉や壁のタイルがダイニング側に向くということ。これらを独立して考えるのではなく、家具が冷蔵庫など含め、インテリアとしてのバランスを意識していくことが大事です。キッチンの照明も、単なる作業照明ではなく、室内の照明計画の一つとして(=アビエントライトとして)最初から検討していくことも、心地よい空間を創出するポイントです。
2026.02.01
#デザインディテール
