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“2つの関係” 室内外とつなぎの場の関係


vol.22
室内から見て、時に雨や雪は風情を感じます。
ではこの時の室内とは、今現在雨にも雪にも寒さにも守られているから、このような感情が生まれてきます。
雪の多い地域では、冬の季節でも歩行者が通行できるように(お買い物できるように)商店街には「雁木」や「こみせ」と呼ばれるアーケードが発達しました。
特に雨にみられる「体が濡れる」というのはやっかいなもので、季節や場所によっては命に係わること。濡れずにいると、思考回路も正常で、安定した判断ができます。室内からみる雨模様は、安全地帯から見ているから風情に感じるわけです。
さて、最近の住まいは、壁やサッシの性能の向上とともに、室内と室外とがきっちりと遮断された家が多くなりました。昔は簡易的な建具により、きっちりと遮断されていなかったことにより、濡れ縁(ぬれえん)というグレーゾーンが形成したわけですが、性能が良くなるにつれ、このゾーンの存在が見られなくなりました。
唯一残っている軒先の空間が、玄関ポーチの部分。家に帰ってきて玄関前に立つと、鍵を探したり、傘をたたんだりする時間が必要ですので、その時間の雨除けとして、玄関ポーチがあるわけです。
敷地や近隣との関係など、検討する課題はありますが、現在の住まいに、この「つなぎの場」を設けてみると、やはり活用の幅は広がります。特にリビングやダイニングなど、家族全員が集まる部屋に面していると効果的。室内からみると、部屋が実面積よりも大きく感じますし、掃き出し窓やテラスドアから出入りすることで、普段使いできる雨除け空間になります。
最初から計画しておくと、天井を補強しておくことで、写真のようなブランコも作ることができます。
夏の日差し除け、雨や雪除け、となる「つなぎの場」を活用し、天気に左右されにくいアウトドアリビングが実現できます。
2026.02.09
#デザインディテール
