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“2つの関係” 「い」と「1番」の関係


vol.23
木造の建て方(構造組み)を行う際、昔は大工さんによる手作業により、木への墨だし、手刻みを行っていましたが、現在では、より精度を求められることで、工場でプレカットされ、現地で組み上げることが主流になりました。
そんな時代の変遷においても、変わらなかったことの一つが、今回ご紹介する「番付け方法」です。
木造は規格品があるわけではなく、部屋ごとに柱の位置が違うため、構造材の太さや樹種も変わります。横積みされたたくさんの部材を、迷うことなく組んでいくために、プレカット工場の違い、大工さんの違いに影響することのない「共通のルール」が、この番付け、です。
番付けには基本となるパターンがあります。北東角を基準として、X方向(東から西へ)に91cm(3尺)ピッチで、い・ろ・は・・・と通り基準をつけます。そしてY方向(北から南へ)に同じく91cm(3尺)ピッチで、1・2・3・・・と通り基準をつけます。このことにより、「ろ通り3番」「は通り5番」とグリッド状の正確な位置を決められ、各材料にその番号を表記すると、プレカットで刻まれた材料が、大工さんにより、正確に組んでいくことが可能になります。
さて、プレカット工場で梱包する際も、い通り1番である北東角から、南西方向に向かって、おおよそまとまって梱包されていますが、まず最初に柱の上段に積まれているのが、い通り1番の柱です。
最近はあまり言うこともなくなりましたが、最初に行うことを「いのいちばんに、、、」ということを聞いたことはないでしょうか。この言葉は実は大工用語なのです。いの1番通りに、最初に柱を立てることから、一般用語として使われるようになりました。
この刻印は、壁が出来てしまうと、二度と目に触れることのない文字。今日もしっかり鎮座して生活を守っています。

2026.02.13
#現場日記
