blog

ブログ

2つの関係 仙台発イチゴイチエのいえづくり

“2つの関係”  天井/足元の温度差と風向きの関係


vol.13
室内における快適性は、夏の風通しが良い、温かい、涼しい、など室温に関するものが多いと思います。窓からの隙間風が少なくなり、断熱性能がよい最近の住宅では、特に室内での温度差により、ちょっと寒く、あるいは熱く感じる傾向にあります。

温度と空気の重さの関係で、温かい空気は上に上がり、逆に冷たい空気は下にたまります。家の性能が高いほど、この傾向は顕著に表れますので、何かしらの方法で空気をまぜてあげる必要があります。

特に空気のたまりが大きい、吹き抜けのある空間では、上下の温度差が少なくなることで、温度差による室内の風の流れが少なくなります。

人が生活し動くことでも、拡散作用は働きますが、最も簡易的にはサーキューレーター。電気代が高い昨今の情勢に正比例するように、ここ数年で性能が上がりました。吹き抜けなど最初から計画できる場合は、シーリングファンなどの大型サーキュレーターも有効です。

サーキュレーターやシーリングファンの風向きも重要です。サーキュレーターは季節に応じて容易に向きが変えられますが、シーリングファンは天井に固定しているため、風向が上向き・下向き(正回転・逆回転)が出来るようになっています。

よく間違えらるのが、冬場天井に温かい空気がたまっているので、下向きに回す、と思われている方がおられますが、これは逆。基本的には冬場は上向きに回します。上に回すと、壁付近より風が落ちてきて、大きくかくはんされ、上下の温度差が少なくなます。夏はその逆で、「夏は扇風機のような向きで。冬はその逆で」と覚えておくと分かりやすいです。

家の温度差は基本と応用があり、全て同じとはならず難しいですが、シーリングファンやサーキュレーターを活用し、我が家の風向パターンがわかると、快適性とともに光熱費にも影響していきますので、ぜひ季節に応じて風向・風速などベストな使い方を見つけてみてください。

2025.12.28

#デザインディテール

HOMEブログ “2つの関係”  天井/足元の温度差と風向きの関係
イベントのご予約