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“2つの関係” ドアと引き戸の関係


vol.14
室内における扉をドアにするか、引き戸にするか。それぞれ一長一短がありますので、悩むところですが、プランを作るにあたっては、ドアの方がスペースを有効に活用できます。
打ち合わせを行っていても、何故かドアと引き戸では同じ寸法に入る、と思われる方がおられます。確かに扉そのものの寸法は同じでも、引き戸は片方に引かれるため、おおよそ扉の倍の幅が必要になります。
そのため、トイレで引き戸を採用する場合、横から入るパターンになる場合が多いです。
ドアと引き戸において各々注意点があります。
ドアの場合、丁番を中心にスイングするため、開いた状態ですと、おおよそ扉の厚み分+1cmくらい、開口寸法が狭くなります。サニタリーなどで扉にドアを採用する場合、大きな洗濯機が通るか、引き戸よりも気を付けておく必要があります。
一方、引き戸での注意点は、戸袋側の壁はほとんど使えない、という点です。平面図では意外と伝わりにくいのですが、上の写真のように引き戸を開いた状態では、戸袋側に扉があるため、戸袋側の壁に、棚などを固定することはできません。
日本の家屋においては、古くから襖、障子など引き戸が主流でした。湿度が多い国ゆえに考えられた、空間の可変性や風通しからの由来と思いますが、洋風建築や団地、公団住宅の普及が進んだ昭和30年代以降、一般住宅においてもドアが一気に普及していきました。
引き戸は体が近くまで寄れるため、車いすなどの生活を考えると利便性がありますが、扉を閉める、という行為はラッチのあるドアの方が楽だと感じています。
あまり遠い将来のことを考えすぎず、デザイン性以上に、部屋ごとにどちらが自分たちにとって使い勝手が良いか、という視点でとらえることが重要です。
2025.12.30
#デザインディテール
