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2つの関係 仙台発イチゴイチエのいえづくり

“2つの関係”  ドアとレバーハンドルの関係


vol.15
室内ドアにおいて、開けやすさの追求はハンドルにあるといっても過言ではありません。もともとは引き戸の文化であった日本で、室内ドアが普及し始めたのは昭和30年代。その頃は丸いドアノブが主流でした。いまでも丸いドアノブがノスタルジックの様相を感じるのは、永らくどの扉にもドアノブが使われていたからだと思います。

日本の住宅でレバーハンドルが普及し始めたのは、1980年代から。高齢者からお年寄り、生活弱者にとっても便利なレバーハンドルは、バリアフリーの意識が定着するととともに、主流となっていきました。

ちなみに、レバーハンドルは押し下げて開くタイプが主流ですが、上のモデルのように手前に引くとラッチが外れるものもあります。家にいると、扉は毎日開閉するもの、ちょっとした動作や高さの違いだけで体感が変わる、意外とデリケートな部分です。

こちらは、フィンランド、ヘルシンキ市内にある、建築家アルヴァアアルトの自邸にあるレバーハンドル。先が内側に曲がっています。この原型になったのが、この自邸の3年前に完成した、パイミオという小さな町にあるサナトリウム(結核療養所)で見ることができます。

ハンドルの先端が内側に曲がっている理由は、患者さんが袖をひっかけないため。サナトリウムが1933年、アアルト自邸が1936年完成ですので、その頃の日本は昭和10年前後。モダンな洋風建築は土地によってはありましたが、その頃の一般住宅では襖や障子による引き戸が主流の時代です。

引き戸と扉の文化の違いが、このようなハンドル一つにおいても感じます。

2026.01.03

#デザインディテール

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