わたしサイズへのリノベーション

この街は、オーナーであるNさんの奥様が育った街。新居を構えるにあたり、エリア限定で新築をお考えになっておられたようですが、利便性の良い場所柄、なかなか売地を探すのが難しい状況でした。そこで考え方を変え、母屋付きの物件を購入し、リノベーションを行うことに。この建物は築42年。最初のオーナーから数えてNさんは3代目になります。前のオーナーさんも6年前に大がかりなリフォームを行っていたこともあり、設備など使えるものは活用し、前回手を付けなかった部分を中心にリノベーション。そしてお子様が巣立った頃のことを考え、2階は極力手を付けず、まるで平屋での生活のように、1階での回遊性を重視し、使い勝手の良いシンプルな間取りへと造り変えました。

 

最初のオーナーさん時代に、駐車場の上に部屋を増築した部分は、今回は解体することに。使わない部屋を無くし、車が2台並列に止めやすくなることを考えてのことです。住文舎にとって初めての「減築」作業となりました。

 

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[施工前]

 

[施工後]

駐車場上の増築部分は解体し、駐車スペースも以前より広く確保できました。既存の外壁は全て解体し、外断熱とサッシ交換を行い、新たに外壁を貼りました。外壁の色は住文舎と同じく、スカンジナビアンレッドです。

 

 

[施工前]

 

[施工後]

玄関ドアは6年前リフォームした際交換されていたので、このまま活用することに。玄関の庇が増築部分の鉄骨造に寄り掛かるように留められていたので、庇が下がらないように補強しました。

 

 

[施工前]

 

[施工後]

ベランダやサンルームなどは解体。サッシは現在の規格寸法と当時のものが若干違うため、既存の大きさに合わせてオーダー寸法で製作しました。屋根もさび止めを施し、全面塗り直しました。

 

 

[施工前]

 

[施工後]

玄関ホールの様子。内部も6年前にリフォームされていたので比較的綺麗でしたが、新築同様、無垢の床(パイン自然塗装仕上げ)と塗り壁(ダイアトーマス)で再度仕上げました。階段は一部踏板の高さがずれている部分があり、今回解体し作り直しました。その際より上がりやすくするために、1段追加し、また手すり袖壁をとり5段目まではひな壇階段としました。

 

施工前写真では、向かって左側に手すりが見えますが、その奥に左へ上る階段がありました。ここから増築部屋へとつながっていましたが、この部分を塞ぎ、明かり取りと通風を考慮し、上げ下げ窓を組み入れました。

 

 

[施工前]

 

[施工後]

玄関を見た様子。下足入れの位置は変わらず、扉を木製ルーバーへ交換しました。写真左側はトイレ内手洗いを確保したため、壁が玄関側に寄っています。そのスペースを活用し、スリッパ置きラックを造作しました。

 

 

[施工前]

 

[施工後]

トイレ内に独立した手洗いを造作。ボウルは信楽焼で、キャビネット下にはサニタリー収納を設けました。施工前では立ち座りの際、ペーパーホルダーが干渉する位置にあったので、今回は一部壁内に埋め込みました

 

 

[施工前]

 

[施工後]

キッチンは背面収納を確保するため、施工前よりも約30㎝、南側へ移動しました。換気フードやキッチン本体は既存のものを活用。イメージを変えるため、扉はエコシラ合板により作り変えました。IHヒーターと食洗機は新たに組み替えました。

 

 

[施工前]

 

[施工後]

キッチンとダイニングの間にはカウンターの下に収納棚スペースを確保。またLDKの中心となるダイニングにはnokkaにより造作した、ホワイトオークのラウンドテーブルとパインの椅子をレイアウトしました。

 

 

[施工前]

 

[施工後]

今回大幅に間取りが変わった空間。もともとは和室で、床の間や違い棚のある続き間があった部屋です。窓も多く主寝室として使うには、少し「明るすぎる」部屋でした。そこで南側には室内干しが出来るサンルームのようなスペース、北側はウォークインクローゼットをとり、洋室8畳間を中心とした部屋に造り変えました。

 

 

[施工前]

 

[施工後]

正面の引き戸を開けると廊下へ、左側の扉からはリビングへつながっています。玄関ホール~LDK~主寝室が回遊できるプランとなりました。

 

 

[その他の事例]

サニタリーの様子。施工前、洗濯機を置くスペースと可動棚がある場所を、すっかり逆にしました。窓の大きさは幅を半分のサイズへ。壁が出来たスペースに、暖房やタオルウォーマーを兼ねてパネルヒーターを設置しました。

 

 

ウォークインクローゼット内のスペースを一部詰め、廊下側から使えるスペースへ。玄関からは見えにくい位置にある、家族共用のコートかけスペース。

 

 

キッチンにある造作の背面収納、電子レンジ、トースターや食器類をしまえるスペース。奥の屋根からの明かりどり窓はもともと付いていましたが、網入りガラスで現場造作されたものだったので、雨仕舞や寒さのことを考え、今回ベルックスの天窓へ交換しました。

 

 

Nさんの長女Aちゃん(4歳)によりデザインされた1/Rの下がり壁。奥の正面にはグリーンの塗り壁がアクセントになっています。

 

 

玄関の照明には、Nさんご指定の数字がカットされた人造大理石のプレートにより、夜間点灯の際、数字が浮き出るようになっています。

 

 

 

(2019年4月完成)

 

 

 

 

 

 

 

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