毎年4月末、仙台市内より少し遅い季節に桜の満開を迎える、仙台市青葉区錦が丘の家。こちらの家を建てるにあたり、Yさんからの要望は2点、
- 平屋でシンプルな使い勝手の良いセカンドハウスを
- オーストラリアで購入した大きなジャラのテーブルが中心となるように
というものでした。
玄関を入ると淡い青の壁紙が迎えます。下足入れもシンプルなサイズ。三和土(たたき)はジャラのデッキ材の端材を敷き込みました。
リビングから2階を見る。切妻屋根をそのまま室内勾配としています。パイン材に包まれた空間です。
2階の様子、小さなゲストルーム。天窓には遮光シェードが付いています。
一階北側には小さなライティングデスク。この板はタスマニア島で採れるパインで造作しました。
緑の天板のあるキッチン。木そのものの自然の色が多い室内に、差し色となっています。
ジャラのダイニングテーブル。冬は2台のPSパネルヒーターで暖房。カーテンはマリメッコ、大きな花柄が映えます。左側の扉の上にある時計も、先ほどのパイン材の切株を加工したもの。
主寝室の様子、天井はレッドシダー材。ヘッドボード側の壁は、窓のないチョコレート色の壁により、落ち着いた空間になっています。窓の下のPSヒーターと木製ブラインドも壁色に合わせ、チョコレート色に同調
トイレはウイリアムモリスの赤い壁紙。ブラインドとパネルヒーターで黄色の差し色を施しています。右側には、信楽焼ボウルの造作手洗い
階段の上からの眺め
敷地内には2本の桜があり、新築の際1本を庭側に移植。しっかりと根付いてくれました。
テーブルと同じ素材、ジャラのデッキ材に雪が降り積もる冬も、また綺麗な景色です。
長い冬を越えると、また桜の季節。まるで夜桜が手招きしてくれているようです。
(2006年9月完成)