[koagariのある家] 基礎完成

koagariのある家、基礎工事も天気にも恵まれ、予定通り完成しました。平面ではありますが、部屋の位置がわかるようになりました。土台敷きまでの束の間、設備工事が入り配管作業を行います。また基礎外周部の内側にも、さらに断熱材を敷きこみ、外周部からの冷気をブロックします。

 

基礎というのは、家の中でも少し不思議な部分で、家を支えている重要な部分にも関わらず、木工事が始まるとまもなく、玄関まわりを除きこの土間の全てが見えなくなります。鉄筋は既にまったく見えなくなりました。

 

時代と共に基礎のスタイルも変化しました。ハウスメーカー、工務店、鉄骨造や木造etc、様々な家がありますが、どの家の下にもあるのが、この基礎という部分。とても静かな存在に思えます。

 

思えば震災の後、コンクリートの流通が安定せず、住宅の基礎にも影響を受けました。昔はコンクリートは現場にて必要な分を作って打設していましたが、今はプラントからミキサー車で運ばれます。プラントでは強度など均一なコンクリートを作れるのですが、コンクリートは、原材料である、セメント、砂、砂利、水が揃わないと作れません。

 

護岸工事などで大量のコンクリートが必要となり、採石場では計画的に砂利を産出していることから、とりわけ砂利が長期間不足しました。砂利や砂は重量があることから、せいぜい大型ダンプで走れる距離の山からプラントに運ばれます。ネット社会では世界中の品が我が家に届く時代ですが、原材料を運ばなければならないコンクリート業界は輸送コストが特に重要になります。

 

さて、住宅の基礎の場合、大きく分けて4回コンクリートを打ちますが、その内2回目と3回目は、まとまった量のコンクリートが必要となり、プラント次第で基礎業者さんがスケジュールを合わせる、という日々が、震災の後続いていました。

 

天候に影響し、加えて、コンクリートの原料からプラント、現場配送(ミキサー車)打設するポンプ車、職人さん。物流に特に左右される業界が基礎工事とも言えます。

 

20190507

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