2020年10月2日 住文舎はおかげさまで創立20周年を迎えることができました。2016年に社名変更しましたが、お客さん、建材供給業者さん、職人さん、がいて初めて成り立つ仕事ですが、大きく言うと、社会のニーズと住まいをつくる会社としてやりたいこと、できることの距離感を常に考え続けた20年でした。この先もこのポイントは変わることがないでしょう。
正解がありそうでいて、ない業界。目の前のお客さんに喜んでもらえるような住まいをつくり、次も通用するか、というと、そうでもないのが難しいことですが、大事なポイントが仕事を通じてみえたこともあります。
それは、お客さんの考えている住まいの価値観に感動する、ということ。ただお客さんの生き方に共感するのであれば、20代の若い営業マンでもできるのですが、価値観に感動するためには、こちらの価値観をしっかりと持つことが重要で、そのためには、どうしてもキャリア(年齢)が必要です。
お客さんの価値観と私のそれとが、最初からピタっと一致している方には出会っていませんが、仮に出会ったとしても、多分つまらない住まいになっていたことでしょう。「これが正解だろうな」と安易に捉えた仕事に感動はありません。
双方の価値観の距離を感じ、自分には持ちえないものを、どのようにして表現し形にするか。その部分には毎回頭をフル回転させますし、何かしらの答えを見つけ出します。(→出せるようになりました)
この方にとっての住まいの価値観を考え抜き、『あ~。なるほど』と感動し、そのモードでまだ見えていない世界をつくりあげ、お客さんの元へお返しする。このことが仕事として行う住まいづくりの全てです。
お客さん一人ひとりの感動ポイントは今までたくさんありました。私の中に20年分蓄積されていますので、これから新たにお会いする方へ、機会ある度に還元していきたいと思います。良い人は良い人に出会い、良い住まいに出会う。そして人を介して次の住まいへとつながっていく。住文舎はこの先もこの幸せの輪の中に入れてもらえるよう、精進していきたいと思います。
20201002 仙台発イチゴイチエの家づくり