油絵が時をつなぐ家 いよいよ足場も外れ、外観がお披露目されました。緑の屋根、屋根軒先と雨どいも緑、細かい部分ですが、平屋ということで軒先が目線に近いこともあり、ポイントになりました。
外部では玄関ポーチの柱を塗装中。この柱は本来玄関上の屋根を支えているものですが、「玄関はここだよ」と門のような、例えるなら結界のような役目になりました。柱の方向性を決めない「丸柱」で正解でした。
内部塗り壁は最後の工程、天井吹き付け作業です。塗装のプロは何度も「養生しては剥がし、養生しては剥がし」を繰り返します。「最初に手間をかけて、片づけは手早く」 養生はその担い手です。
天井は壁で使用した塗り壁材(ダイアトーマス)を、右のカップガンに入れで吹き付けます。ダイアトーマスが粒子が細かいので、カップガンに入れても目詰まりしません。この点が他の調質性のある壁材と違うところです。
カップガンに高圧のエアーを吹き込み、ダイアトーマスを吹き付けます。仕上がると表面は少し凹凸があるようになります。壁はコテ均し仕上げ、天井は吹き付けをすることで、壁と天井は同じ素材ですが、光のあたる具合で、違った色合いに見えることがあります。それはこの仕上げ方の違いによるものです。
乾いたのち、養生を剥がし、塗装作業での全てのタッチアップを行い、塗り壁作業は完成です。
20210412