そら景色が広がる家、2021年6月22日はいよいよ上棟の日。前の道路は朝と午後、通学路のため3時間、車は侵入禁止となります。
その時間をさけて、今日は朝からたくさんの資材の到着。本来は後でよいものがありますが、道路からの高低差があることにより、なるべくクレーン車があるうちに、吊って建物内に荷下ろししておきたいと考えました。
今日だけは大工さんの応援部隊も集合。手分けして一気に進めます。クレーン車は下から上に上げるときと、重い梁材を吊る時以外は、手で組み上げます。
横に組む梁桁などの材料は、両方から落とすことがポイント。木造の在来軸組の組み手は、一度入ると材料どうしを寄せるような刻み方になっています。
梁桁材が組まれると、水平移動が出来るようになります。10.5㎝の平均台は、大工さんにとってはなんてことない巾です。
1階、2階それぞれに、垂直をチェック。アルミの「屋直し」という工具で突っ張ることで、傾きを直し、構造用合板を貼るまでの間、仮筋交い(すじかい)として細い角材で建て付けを固定します。
さていよいよ母屋(もや)の材料組になります。ここは登り梁という材料。太い材料が屋根なりに斜めに入ります。クレーンで吊りながら、少しずつ落としていきます。登り梁のかけ方には特徴があり、下側を少しかけ、上をかけ、両方から叩くとぴったりと納まります。逆に入れると仕口が入らないようです。
母屋が終わると、垂木(たるき)掛け。屋根の下地となる骨組みです。午後は雨マークが出ていましたが、晴れ男が集まると天気も味方につけます。今日一日で平面から立体の空間が誕生しました。建て方作業は、まさにそらに絵を描く作業、です。
2階で使う石膏ボードも全て荷上げ完了。物を上げる順序はまるでパズルのようです。
主要な構造用合板を張り、今日はここまでで終了。夕方には屋根業者さんも到着し、屋根防水シートを貼りました。晴れ男達が去った後、この日の夜には雨が降りました。この先、サッシが入るとまた表情が変わっていきます。
20210623