そら景色が広がる家、今週は外部の仕上げweek。今日は天気に恵まれました。外部の塗り壁は雨が降ると塗ったものが流れてしまうので、特に天気勝負になります。クオリティーさんによる作業。
素材はスイス漆喰、カルクファサード。漆喰と白セメントが混ざった粉状のものに水を加え、必要分を都度準備します。
ムラができないように十分かくはん。硬化も早いので、練ったら即塗っていきます。
白は目が慣れてくると、逆に影が見づらくなります。少しずつ模様を確認しながらの気を遣う作業です。
スイス漆喰は砂粒(骨材)が入っていることにより、いろいろな模様を作ることができます。漆喰の面白いのは、汚れにくいという機能性もさることながら、白で勝負することで、模様が外観そのもののイメージを作ることができる点だと思います。
まずは金ゴテでネタを壁に付け、薄く延ばします。これだけでも十分綺麗ですが、金ゴテだけでは少しのっぺりとした仕上がりになります。
そこでもう一工夫。固まる前に、今度はプラゴテ(=プラスチックこて)に持ち替えて、表面をほんの薄く、ゆっくりとなでていくと、金ゴテで沈んでいた骨材が表面に立ってきます。この工夫で、フラットなところとざらっとしたところが生まれ、深みや質感のある、新しい家でありながら、少し古いような、そんな外壁が出来上がります。
漆喰は光の具合で、色も模様もまったく見え方が変わります。足場の外れる瞬間がご近所へのお披露目です。
20210820