仙台市泉区八乙女中央にて、平屋のThis Is Me の家づくり。
基礎工事の後半の様子です。
昨日打設した土間コンクリートは、一晩経つと、人が乗っても問題ないくらいは硬化します。今日一日で型枠組を行います。
ここで登場するのが、家の水平レベルをとるのに、とても重要なアイテム。マドラーのような不思議な形をしています。
こちらが取り付けた様子。黒い部分はクリップになっていて、鉄筋にはめ込みます。上の羽の部分を回し、水平器で、基礎コンクリートの天端(トップの高さ)のところに、出っ張りを合わせます。
この羽と、上のポッチが重要な役目を果たします。
型枠は、再利用できるように、剥離剤を塗布して組み立てます。木製の型枠は、切ったり張ったり、補修したりしながら何度も利用できる点がメリットです。
少し時間が飛びますが、立ち上がりのコンクリートを打設し、仕上げ作業になります。中心の小さなポッチが見えるところが、「マドラーらしきもの」のトップの場所。コンクリートは羽が埋まる場所を目安に、打設します。
ポッチを残すのがポイント
基礎の奥から、なにやら液体が流れてきました。
これは天端レベラーといって、粒子の細かい粉状のものを、水に溶いて使います。
固さは、ちょうど片栗粉を水に溶いたくらいのもの。ムラにならないようにしっかりと混ぜます。
天端レベラーをひしゃくで流していきます。液体なので、水平に流れていきますが、硬化の際に誤差が出にくいように、細かく、場所を変えながら流していきます。
こちらが仕上がった状態。「マドラーらしきもの」の頭の高さにぴったりと合いました。水平レベルがぴったりと合った基礎の完成です。
この後、基礎全体を養生し、型枠を外した段階で、高さを再度チェック&微調整、して仕上げます。
基礎の作業は、家づくり全体から見ても、特に「膝の高さから下の作業」が多い業界です。作業自体はパターンがありますが、屋根下のない作業ですので、寒さ暑さをダイレクトに感じる大変なお仕事の一つです。
20230503