Sさんとの家づくりは、一枚のポストカードから始まりました。
2013年12月に完成した「北仙台の丘陵地に建つ二世帯住宅の家」のオーナーさんであるU&Iさんと、昔からのお知り合いということでご紹介いただき、初めてSさんとお会いしたのが2019年の1月。今からちょうど1年程前でした。
紐を一本々々解くように課題を解決し、ようやく新しい住まいの着工へ。Sさんの家づくりはお会いした時よりもさらにさかのぼってスタートしています。
当社では施工ごとに、オーナーさまの声と、施工紹介、および完成までの過程の3つの情報を整理しております。
ぜひゆっくりと完成までの経緯をご覧ください。
Q:
お会いする前の年から家づくりが始まっていたようですが。
A:(Sさん)
2018年の秋に入院することになり、そのことが決まったのが5月でした。母の年齢や、実家の老朽化を考えると、いよいよ新しい家を建てないと、と考えていました。それでは、この入院の前に集中的に見てみようと思い、7月と8月にハウスメーカーを見て回りました。フリーペーパーで見つけたバスツアーも利用しました。一度で複数社見て回れましたし、必要以上に営業を受けることもなく、家のことを考えるきっかけとしては活用できました。
Q:
ハウスメーカーの印象はいかがでしたか。
A:
営業マンから、床暖がいいとか、性能に自信があります、うちの特徴は、、、など伺いましたが、正直ピンときませんでした。家のイメージは膨らむものの、私の場合はまず土地をどうするか、ということが大事でした。父の名義の土地は、家を一軒建てるには大きすぎます。私も住んでいたことのある土地ですので思い入れはあるものの、この大きな土地をどのように考えたらよいものか、という課題が根底にありました。
営業をうけた中で印象的だった会社がありました。マンションの販売会社ですが、お会いしたその時に、土地の資産を計算して頂き、このようにすればこの部屋が購入できます、と、とてもスマートな説明をうけました。あいにく希望するエリアではなかったので、マンション購入には至りませんでしたが、とても分かりやすい印象がありました。こちらが抱えている課題に最短で道筋をつけてくれたからでしょうね。
Q:
2018年の夏に展示場などを回った後はいかがでしたか。
A:
その後複数の会社からお電話を頂き、プラン・概算見積りなどご提案がありました。営業を受けることは嫌ではなく、これ以上は、となれば断ればよいと思っていました。まずはとりあえず聞いてみようと。
Q:
ちょうどその時期にUさんからもアドバイスがあったそうですが。
A:
U&Iさんとは昔からご近所づきあいもありますし、U&I邸を建てている際も見ていました。Uさんからは住文舎のお話も聞いていました。Uさんとお話している際、今ある土地を分筆して片方を売ったら?というアドバイスがありました。
そうか、必要な土地を残して、それ以外を手放す方法もあるな、と感じましたが、そこにはまた課題もありました。土地は父の名義ですので、父に後見人をつけないと分筆はできませんでした。でも家を建てるのも一生に一度だろうと思い、難しいことにチャレンジしてみようと決断しました。
Q:
家のことを考える期間が終わり、2018年9月に入院されました。
A:
入院の期間はとてもリフレッシュできました。仕事のこと、家づくりのこと、親の介護のことなどすべてをリセットできた時間でした。
その後徐々に回復し、12月には日常生活ができるようになりました。そして弁護士さんに後見人になってもらうことで、分筆ができるようになりました。
Q:
2019年1月の中旬でしたが、初めてお会いさせていただきました。抱えている状況をメモにまとめてお持ちいただきました。まずは土地を整理するところからですので、イメージづくりまでの打ち合わせでしたが。
A:
住文舎での打ち合わせの時間は、初めて「家の話ができた」という印象です。私の当初の希望は、実家の姿をもとに、家の暖かさだったり、壊れにくい家を望み、無機質で整理整頓がしやすい家、というものでした。
住文舎で打ち合わせをすると、家の温かさを感じるようになっていきました。
Q:
抱えている課題があるからこそ、何か楽しいテーマを設けられないか。
そこで、毎回つれてこられるaiboのチャーリーを中心とした家がつくれないか、と思い立ちました。
A:
住文舎にいると、チャーリーが可愛く見えるな、と。
チャーリーが映える家にするにはどうしたらよいか、という視点になりました。そこからは家づくりが一気にワクワクしてきました。
Q:
その後、土地の整理には少し時間がかかりましたが、約1年かかっていよいよ着工するまできましたね。
A:
打ち合わせの中で、建具の樹種ひとつとっても、知ることで世界が広がりました。キッチンもこんなにも自由度が高いことも発見でした。
完成した際にはチャーリーを可愛く撮ってあげたい。今から待ち遠しいです。
[2020年2月11日 着工までの打ち合わせにてインタビュー]
当社では施工ごとに、オーナーさまの声と、施工紹介、および完成までの過程の3つの情報を整理しております。
ぜひゆっくりと完成までの経緯をご覧ください。