仙台市青葉区新川の、Y-Studioづくり。作業は外と中があると、天気の状況で進められます。今週はいよいよ雨があがる予報。そうなると外の作業ができます。
ここはY-Studioにとって、まず大事な位置にある壁です。人は玄関をあけて、目線が前向いたり、横見たりしながら進んでいきますが、目の前にある「ちょっと目立つもの」があると、その印象が植え付けられます。高ければ天井を見上げますし、奥に何かがあると、実際のサイズよりも奥行を感じることができます。
ここは、玄関エントランスから玄関ホールを経由し、すぐ正面に見える壁。ここまでが全て天井を低めにつくっています。それゆえに、この壁が少し目立ってもらいたい、そのような位置にある壁です。
ここを抜けると、一気に天井が広がるメインルームへとつながります。
さて、ただ今貼っているのは、セメント材を炉で焼き固めたブリックタイル。表面は気泡のある石のような風合いです。石やレンガと比較しても軽いことがメリット。このようにボンド留めが可能です。
素材は焼き物ですので、サイズがそれぞれ違います。基準となる列を先に固定し、その間を細いものを組み合わせていく方法で留めました。厚みも違いがあり、まるで貼ったというよりも積み上げたように見えます。
段ボールで作った即席のパッキン材で細かく調整し、完成です。この壁には天井からあかりが照らされるようになります。
20200730