Y-Studio

 

仙台市青葉区新川の自然豊かな地に、木造の音楽スタジオが完成しました。工事としては2020年3月からですが、プランをする前に農地転用などの手続きが必要となりました。近隣の方から土地を譲っていただき、農地転用の許可、そして着工へと、まるで紐を解きほぐしていくような作業を行いました。オーナーさんの永年の夢であった音楽に包まれた暮らし、そして地域の方にも楽しんでもらえるような企画作り、これからこの地ならではのスタジオへと育ってもらいたいと願っています。2020年11月完成です。

当社では施工ごとに、オーナーさまの声と、施工紹介、および完成までの過程の3つの情報を整理しております。

ぜひゆっくりと完成までの経緯をご覧ください。

玄関を開けると正面には石のような壁が現れます。こちらはブリックタイル。一枚一枚水平をとりながら取り付けました。この壁の上には間接照明があり、光の滝が流れ落ちるようになっています。

 

 

 

玄関を入って振り向くと、奥にはコート掛けがあります。また玄関框のある段差を利用したベンチ。これらは北海道のシラカバ合板でつくったオリジナル。ベンチは床とタイルとの段差(9.3㎝)を考慮し脚の長さを変えています。

 

 

コート掛けは、シンプルでいて、少し存在感のあるような姿に。ポールはなるべく目立たないように、鉄製φ13㎜、壁に近い色で塗装しました。

 

 

 

 

エントランスより内部ブリックタイルを見る。外観は白いスイスしっくい。サッシや木部、照明、屋根などが黒で統一。白と黒とのモノトーンが基本です。

 

 

この下はスロープになっており、軒下になります。ガス灯のような形状の照明。まるで回廊を歩いているような雰囲気に仕上がりました。

 

 

表面はざらっと粗く仕上げ、部分的にヘッドカットというフラットの部分を演出。このことで単調さがなくなり面白みのある外観となりました。

 

 

トイレは2か所。こちらは洋トイレ側、便器が斜めについています。腰壁にはボーダータイル。釉薬がかかっているので表面はつるっとしていますが、焼き物らしい表情のあるタイル壁になりました。

コーナー部はデッドスペース(埃だまり)になることから壁をつくり小さな棚を設けました。

 

 

もう一つのトイレには小便器と手洗いスペースがついています。ボウルは信楽焼。壁タイルも含め、土ものが室内にあると不思議と柔らかな空間になります。

2つのトイレ内の壁はダイアトーマスによる塗り壁。アッシュというグレー色に。落ち着いた壁に仕上がりました。

 

 

 

トイレ内のコーナーには予備のトイレットペーパー置き棚。天板は飾り棚としても使えます。

 

 

ユーティリティスペース。3人程が座れる造作カウンターがあります。立ち上がりは5色のグレー系で構成されたモザイクタイル。奥のカップボードなども窓枠の色に合わせ、統一感を出しています。

 

 

反対側から見た様子。キッチンもナラ材で造作しています。キッチン天板は水回りということで撥水性の高いウレタン塗装、それ以外はオスモ自然塗装で仕上げています。

 

 

 

南側にある半屋外のスペース。造作した10本の建具で内外が仕切られています。建具は全て開けることが出来、開放感があります。このスペースが構造材が表しとなっており、ガレージや納屋の雰囲気も感じられます。土間はインターロッキング仕上げ。車も入れることが出来ます。

 

 

 

 

メインとなるスタジオの内部です。足元を照らすスポットライト。そして天井を照らす間接照明。室内のあかりは相反する向きにつけられた照明により照らされます。床は床暖房用のパインフロア、壁はダイアトーマスによる塗り壁。スタジオや玄関などはデザートリーフというモスグリーン色で仕上げてあります。床以外の木部は全てオスモによるグレー色。天井はパイン板張りで白く仕上げています。

 

 

 

 

ステージから背後を見る。窓越しに見える見慣れた新川の風景も、まるで映画のワンシーンのように映ります。

 

 

紺色の遮光カーテンを引くと、イメージが変化します。

 

 

背後からステージ正面を見る。見上げると広がりのある天井が目に入ります。天井を白く塗ったこともあり、実際よりも高く感じられます。

 

 

ステージの下にある足元幕。こちらは遮光カーテンと同じ素材で、色は床などに近いブラウンにしました。ひだがあることで上品に仕上がりました。

 

 

スタジオの壁に取り付けた造作手すり。壁に家具などがぶつからないための緩衝材の役目もあります。

 

 

夕刻のY-Studio。屋根の上にそびえるトップライト塔は、外観のアクセントだけではなく、4窓あるうち2窓が開閉可能で、あかり取りと換気も目的のひとつです。白い壁に黒いサッシや付け柱、大きな黒い屋根、そしてポイントとしてトップライトや南側正面にはレンガタイル貼り。背景の森や手前の草地に溶け込むような佇まいになっています。

当社では施工ごとに、オーナーさまの声と、施工紹介、および完成までの過程の3つの情報を整理しております。

ぜひゆっくりと完成までの経緯をご覧ください。