注文住宅~オーナーは何を買うのか(前編)

一戸建てでも、注文住宅、建売住宅、あるいはマンション、賃貸住宅、住まいのスタイルは多岐にわたります。その中で、弊社のお客様の中心である注文住宅を建てる方々は、一体何を手にしているのか(=買っているのか)という点を、仕事に携わっている立場からのお話です。

 

それは、大きくわけて2つあります。着工前と着工後、2つの大きな買い物をされます。家を建てる=土地と建物を買う、という印象がありますが、この2つは資産になりますので、買うというよりは、預かっている、ということが正確なのかもしれません。

 

最初は着工前の買い物。結論からいうと「住宅ローン」です。

100%自己資金、あるいは親族からの融資、という方以外は、多くの方が住宅ローンを組み、資金を調達します。

 

住宅ローンは2つの種類があります。フラット35(旧住宅金融公庫)や財形融資などは、借りる人、ではなく、土地建物の評価が借りるための信用になります。建物が完成し、表示登記が終わらないと融資が行われないのがこの理由からなのです。

 

一方、民間の銀行ローンは、土地建物よりも、借りる人の素性が信用の中心にあります。年齢、職業、年収、などが審査の中心ですが、「この人に貸して将来にわたり返済してくれるか」という見方を銀行やその後ろにいる保証協会は審査します。

 

銀行ローンについては、3大基本ローンが「住宅ローン」「教育ローン」「マイカーローン」となり、どれも多くの方が利用しやすいように低金利、長期借入型になっています。つまり銀行としては、長期にわたり返済してくれる方へは、その期間に、教育ローン、マイカーローンなど、より銀行とつながりを持ってもらいたい、と考えております。

 

いずれにしても、土地やハウスメーカーの選定、プラン作りから契約まで、わからない事づくしのなかで、コバンザメのようにするっと住宅ローンが出てきますが、実はこの買い物こそ、長期にわたるお付き合いにおける、一大買い物の一つです。

 

住宅ローンは低金利の時代が長く、銀行にとってはうまみが少ない一方、貸倒れも少なく安定したベーシックインカムとなる内容です。そして長期にわたり、顧客になられることでの営業も可能になります。保険、投資も含めた総合的な資産運用まで、お付き合いのきっかけになります。

 

最初の買い物は少しお堅い内容でしたが、住宅ローンを受けて、金融機関との関係を手に入れる、というお話でした。もう一つはもっとハートフルなものです。(続く)

 

20210702